【合法引きこもり】小3娘とカラオケへ

雑記

今日は土曜日。車を走らせてほんの15分。田舎都市に暮らす私にとっては、ご近所・生活圏内と呼んで差し支えない距離にあるカラオケボックスに、小学3年生の娘と二人でやってきた。

最初にハッキリと言っておくが、私は今日、一曲もマイクを握るつもりはない。(悲しいかな、最近はどうにも喉の調子が良くなくて声があまり出ないのだ)

歌う気ゼロの人間が、なぜわざわざカラオケにいるのか。それなのに、なぜ私は今、カラオケ室内のふかふかのソファに深く腰掛け、こうしてパソコンをパチパチと叩いてブログを書いているのか。理由は至ってシンプルであり、かつ合理的である。

部屋に入れば、そこは完全なるシェルター

自他ともに認める、筋金入りの引きこもり気質な私。しかし、カラオケのあの重い防音ドアをカチャリと閉め、一歩部屋に入ってしまえばこっちのものだ。そこには、誰にも文句を言わせない合法的な引きこもり空間が瞬時に完成する。

自宅から場所を少し移しただけで、やっていることは家の中のお気に入りの定位置(ベッドの上やリビングの隅)にいるときと、何ひとつ変わらない。周囲の視線は完全にシャットアウトされ、適度な防音壁に守られた静かな(いや、隣では娘が熱唱しているが)プライベート空間。

田舎とはいえ、車でちょっと行ったところにこうして最低限の娯楽施設があるのは本当にありがたいことだ。家にこもりきりになりがちな私のような人間にとっても、ここは日常の雑音から離れて誰にも邪魔されない、最高の避難所(シェルター)なのである。

衝撃のコスパ、そして魅惑の無限システム

しかも、今日のカラオケはただの避難所ではない。手元のクーポンをフル活用した結果、2時間みっちり遊んでも合計で1,000円を余裕で切るという、恐ろしいほどのコストパフォーマンスを叩き出しているのだ。普通のカフェに入ってコーヒーとケーキを頼むよりも断然安い。午前割というのもある。

冷房がキンキンに効いた快適な個室を贅沢に貸し切り、喉を潤すドリンクバーが付き、そして何よりも……私の心を掴んで離さない「ソフトクリーム食べ放題」の文字。

最高じゃないか、これ。ひんやりと冷たくて甘いソフトクリームをスプーンでそっと口に運びながら、お気に入りの画面に向かってひたすらブログの文字を綴る。1,000円以下でこれほどの贅沢と満足を得られるエンタメが、ほかにどれほどあるだろうか。

娘は熱唱、親は執筆。妻は仕事。美しき3方よしの関係

ふと視線を上げると、私のすぐ横では小学3年生の娘がマイクを両手でギュッと握りしめ、今ハマっている大好きな曲を楽しそうに熱唱している。

この空間の素晴らしいところは、親である私が無理に子供のテンションに合わせる必要もないし、かといって子どもを退屈にさせて放置しているわけでもない、という点だ。子供は自分の世界に入り込んで存分に歌うことで、日頃のストレス(小3なりに溜まりに溜まっているようだ)を全力で発散して気晴らしができている。そして私は私で、お菓子の誘惑に負けそうになりながらも、静かに自分の作業に没頭できている。妻は妻で仕事に励み、家計貯蓄に一役買ってくれている。その留守を守る私は子供をだらけさせるわけでもなく、外に連れ出している。

お互いが同じ四角い空間にいながら、それぞれが100%好きなことをして、それぞれの方法で心が満たされている。これぞまさに、令和の親子の美しい3方よしの関係と言っていいのではないだろうか。この付かず離れずの心地いい絶妙な距離感が、部屋の中にゆったりと流れている。

ちなみに息子は家でゲームでもしているのだろう。

唯一のデメリット、田舎ならではの罠

これ以上ない至福の時間を過ごし、大満足でこのブログを書き終えようとしている今、ふと冷静になって思い出す。この完璧に見えるパラダイスにも、実はたったひとつだけ明確なデメリットが存在することを。

それは、ここが「車で15分」という超ご近所エリアであるということ。そして、田舎特有の「世間が狭い」という逃れられない現実だ。

……そうなのだ。入店してすぐの受付のところで、不意に娘の同級生の親御さんとバッタリ遭遇してしまったのだ。

こちらは休日の「引きこもりモード」全開、完全に油断しきった超リラックススタイル(というか、部屋着)である。どうしてそういう冴えない格好の時に限って、知り合いに遭遇してしまうのだろう。あの瞬間の、お互いの顔に浮かんだ「あ、どうも……(笑)」という、何とも言えないあの絶妙に気まずい空気感。それだけが今日の唯一の誤算だったと言える。

まあ、そんな田舎あるあるのデメリットを差し引いたとしても、お釣りが来すぎるくらい有意義で素晴らしい休日だ。娘の元気な歌声を心地いいBGM代わりに聞き流しながら、そろそろおかわり2杯目のソフトクリームを美しく巻きに、部屋を出ようと思う。

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